<6月の花>

コウホネサンジカディエテス・ベゲタ
シモツケギボウシキンシバイ
ヤマボウシクチナシササユリアジサイ
ナツツバキナデシコビジョヤナギ


<コウホネ・河骨>

スイレン科の水生植物。漢字では「川骨」とも書く
太くて白い根茎が泥中に横たわり、それが骨のように見えるというのが名の由来とも言われる
この根茎は生薬で川骨(せんこつ)といい、強壮剤や止血剤とされる

夏に水中から花茎を伸ばして5センチほどの黄色い花を1輪咲かせる
5枚の花びらのように見えるものは萼で、やがて緑色になる
萼の内側に爪のようなものがたくさんあるが、これが花びらである
その内側にたくさんの雄しべがあり、真ん中に雌しべの柱頭が1つある

 

(撮影:20-4)


<三時花・サンジカ>

↑午前中の写真 まだつぼみ (撮影:09-6-22)

←午後4時ごろ (撮影:09-06-25)

別名「コーラル・フラワー」「ハゼラン(爆蘭)」

夏に小さな花がまばらに咲く

「サンジカ(三時花)」というのは午後3時頃に花が咲いてすぐにしぼむことからつけられた名前


別名の「コーラル・フラワー」という英名は花の後になる小さな赤い実から、また「ハゼラン(爆蘭)」は実が熟すと種がはぜる(弾ける)ことから名付けられた

   


<ディエテス・ベゲタ>

アヤメ科


中央アフリカ〜南アフリカ原産

(撮影:09-6-10)


<下野・シモツケ>

バラ科


北海道から九州にかけての日本各地、朝鮮および中国の山野に自生する。樹高は1mほどで、初夏に桃色または白色の集合花を咲かせ、秋には紅葉する。

和名は下野国に産したことに由来するという。

同じシモツケ属の仲間には、コデマリ、ユキヤナギがある。

(撮影:03-6-5)

 

    (撮影:09-5-31)


<擬宝珠・ギボウシ>

 

(撮影:09-5-31)

(撮影:09-6-9)

ユリ科 または リュウゼツラン科


東アジア原産。山間の湿地などに自生し、また花が美しく日陰でもよく育つため栽培される。変異種が多い。葉は幅広く根元から出る。 

ギボウシの名前はつぼみが「擬宝珠(橋などの柱の上に付けられている葱坊主のような飾り)」に似ていることから付けられたという。

 

(撮影:09-6-16) 

(撮影:10-4-14)

 

(撮影:09-6-1) 

 

(撮影:09-6-10) 

 

(撮影:09-6-15) 

 

<金糸梅・キンシバイ>

オトギリソウ科


中国原産。江戸時代に渡来したとされる。株立ち上に枝が出て、ゆるやかに枝垂れる。初夏、枝先に濃い黄色で、5弁の花を次から次に咲かせる。ビョウヤナギと似ているが、雄しべは長くない。 

(撮影:09-5-31)


<山法師・ヤマボウシ>

  ミズキ科


山地に普通に生え、本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。樹高は5-10m。花は6月〜7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大型白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。

 

 (撮影:左09-5-31 右09-7-16)

果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1〜3センチで球形、食用になる。熟するとぽとりと自然に落ちるようだ。
果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。

(撮影:09-09-15)


<梔子・クチナシ>

  アカネ科


東アジア(中国、台湾、インドシナ半島等)に広く分布し、日本では本州の静岡県以西、中国、九州、南西諸島の森林に自生する。樹高は1-3mほどの低木。花期は6月〜7月で、6弁の花を咲かせる。花弁は開花当初は白色だが、徐々に黄色に変わっていく。花には強い芳香がある。 

 

(撮影:02-6-8)

←画像クリックで、クチナシの開花の様子の映像再生(YouTubeサイトにアクセス)

(撮影:09-6-9)

<笹百合・ササユリ>

 ↑(撮影:09-6-1)

 

(撮影:97-5-22)

 
ユリ科
本州中部から九州に分布する多年草。大きく育ったものは花茎をのばし、6月〜7月にかけて美しい花を咲かせる。花は1つであることが多いが、複数咲くこともある。花の長さは10〜15cmで、淡紅色。雄しべは6本で葯は鮮やかな赤褐色。強い香りがある。葉は厚く、名前の由来になっているように、ササの葉によく似ている。 

10年前は下の写真のようにピンク色の花だったが、最近は左のような白い花が咲く


<紫陽花・アジサイ>

ユキノシタ科。
日本原産とされるが、野生種はなく額あじさいなどの自然交配からつくられたといわれている。花は装飾花で、4〜5個の花びらにみえるのはがく片。花色は白にちかい色から変化し、ふつう青紫になるが、白、淡桃、紅色になる品種もある。剪定した枝には、翌年花は付かない。

花期は6月〜7月。


(撮影:09-5-31)
ポイント
焼ミョウバンで水揚げするとよい。
桔梗、姫ユリなど季節の花との
出合いが美しい。
(撮影:09-5-31)

同じ花の写真です。左の色から右の色へと鮮やかに変わりました(撮影:09-6)

ガクアジサイ

(撮影:09-5-31) 

上の球状のアジサイはセイヨウアジサイであり、日本原産のガクアジサイが変異(または栽培により改良)したもの

 

ヤマアジサイ

 

(撮影:09-5-31)

野生のヤマアジサイの花は、大きな装飾花と呼ばれる花が小さな両性花と呼ばれる花を取り囲むので、額縁に見立て「額咲き」と呼ばれる。多くの変異種がある。

 

 

 

 

 

   (撮影:07-6-1)


<夏椿・ナツツバキ>

ツバキ科。
山中にはえ、高さ15m。 別名沙羅木。

花期は5〜7月。

左の写真は五日前
開花したらその日の内に儚く散る。

ポイント
一日花なので生け花としてはあまり用いられないが、お客様を迎える時にかごなどに露を打っていれるとすがすがしい美しい花である。

(撮影:96-10-26)

(撮影:97-11-7)

(撮影:02-6-1)

 

(撮影:02-6-1)

(撮影:09-6-22)

(撮影:09-6-9)


<撫子・ナデシコ>

ナデシコの拡大

ナデシコのつぼみは自分をはなびらで小さくしばって回転しながら開く。
(撮影:02-6-7)

(写真をクリックすると拡大します。ブラウザのBackキーで戻ってください。)


<美女柳・ビジョヤナギ><未央柳・ビョウヤナギ>

 

 

 

 

 

(撮影:02-6-1)


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